マザー・ウォーター

「小林聡美主演で人と場所との関係をテーマにした作品を撮り続けてきたプロジェクトの第4弾」http://eiga.com/person/86938/ とのこと。この映画も音楽・音響効果を抑えて環境音を聴かせる作法で作られている。なかでも環境音を重視し、「その場所」を表現する音として使っているように思えた。「思えた」というのはこの映画のどこにもそういった主題めいた記述も表現も見あたらず、群像劇と言うには登場人物たちのダイナミックなインタラクションも散見されず、そのまま終わっていくからだ。監督が無自覚なのか意図的なのかすら判然としない。

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