「桐島、部活やめるってよ」
見応えあったけど、相米ぶりの長回しが、たいへん功を奏している部分と、映像の流れのリズムやスタイリッシュな画作りをぶちこわしている部分と、両面出ている感じでややもったいないように思った。
長回しでは、野球部キャプテンやバレー部のリーダーの肉体パフォーマンスで良い味出せていて説得力があったのに対して、果たして長く回す必然性があったのか疑問に思う部分も決して少なくなかった。終盤の校舎屋上での一挙集合シーンなど、もっと丁寧にカットを割った方がどう撮りたかったのかがよくわかったような気がする。
原作がすばらしい。あんな描き方をしている学園ものははじめて。