キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

調子に乗って二晩続けて映画鑑賞。スピールバーグ監督、レオナルド・ディカプリオ・トム・ハンクス出演。2002年米国制作。
まあ最初は詐欺師の家庭環境の話でだるいのだが、程なく詐欺師人生の急流という展開になり、不謹慎だが面白い展開で最後まで流れる。実話に基づく物語譚ということでうまく展開して良かったねという話ではある。けど、その「良さ」というのがなぜか浪花節っぽくてそれでいいのかと思う方も少なくなかろう。その意味で、この事実に基づくストーリーはファンタジーという方がしっくりくる。悪くはないんだけど事実という割には現実味が薄い。
映像的には90年代以後の邦画に比べれば全編緊張感を持って絵作りをしてくれている。観られないシーンは見当たらないんだけど、その反面、特筆すべき画も特に撮れている印象はない。この程度のコメディ映画でもハリウッドなら手は抜かないという好例だろう。邦画が大反省して学ぶ点はこの程度のハリウッド映画でも山ほどあると言うほかないだろう。

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