平等院のリニューアル

平等院のリニューアルが済んだということで、行ってきました。一番のお目当ては平等院ミュージアム鳳翔館にある木造雲中供養菩薩像なんですが、写真撮影禁止なのでリニューアルした外観の写真ばかりです。
一枚目は2004年、改修前の平等院鳳凰堂、二枚目からがリニューアルした鳳凰堂の写真です。鳳凰が金ピカのピカピカで、日差しを浴びてキラキラ輝いていた様を移しましたが写真で伝わらないか!?
金ピカの鳳凰二羽は、「ヨッ!」ってな感じでお互い挨拶を交わしているようなたたずまいで、物事、ただキレイになれば良いというものではない、ということを大いに理解しました。まあ、これはこれでなかなか気に入ったんですが。(笑)

リニューアルして鳳凰堂の中にも入れてもらい、職員様の詳しい解説を聞き、現物を見てから鳳翔館にある色彩完全再現CG&復元展示物を観まし た。現代のお住まいで再現すればたちまち「チョー悪趣味」と若者から罵られること間違いなしの凄まじい色彩でした。が、観覧者の中にそれに負けじと凄まじ い色合いのお着物を召されたうら若き女性が一人おられて、何が現実か混乱させられるというP.K.Dick的シチュエーションも楽しめてとてもお得感のある観光となりました。

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改修前の鳳凰堂


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改修後の鳳凰堂

平等院でやはり圧巻なのは鳳翔館の雲中供養菩薩像、すなわちバンド菩薩たちです。総勢52体の菩薩が手に手に楽器や賑やかしの道具を携えてなにやら楽し げなショービスを繰り広げてくれます。こんなポップな仏像は他ではみられないんだろう、たぶん、きっと、と思っています。
末法思想が覆い尽くす世で人々の不安を拭い去る目的で立てられた鳳凰堂、その四方の壁で雲に乗って音楽を奏で踊りを舞い、バナーを振って腰をくねらせる 様は、末法の世を極楽へと導くと言うよりは、バブルに浮かれた平安貴族の「踊って歌ってなるようになれ」的な、どこか1988-1992年の日本人の姿を 写したかのようなゴージャスさが見えてしまいます。

昨年、鎧甲を現代人に着せるアート作品を作られている野口哲哉さんの展覧会を拝見する機会がありました。野口さんの作品は逆に現代人に旧来の装束を着け させてみてそのおかしさを愉しむ、というようなベクトルを持ってたりするのですが、この雲中供養菩薩像たちは、作品の大きさといい、どこか場違いでありか つ場違いではないコンセプトといい、野口哲哉のオブジェととても似たものを感じさてくれます。本当に何度観ても飽きないアートです。

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挨拶を交わす鳳凰たち

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